
カメラの設定って、何から調整すればいいかよく分からない…。



カメラ初心者が実践しやすい設定方法を教えてほしい!
カメラの設定要素や撮影モードを1つ1つ勉強しても、実際に自分で設定しようとすると、どうしても難しく感じますよね。



今でこそスムーズに設定できる僕も、最初は難しく考えすぎて何度もくじけてた!
そこで本記事では、カメラ歴10年の筆者が、初心者がすぐにマネできるカメラ設定の流れを解説。
さらに、よくある7つのシーン別に、カメラ設定のテンプレも紹介します。
これからカメラ設定に挑戦する人だけでなく、これまでの挑戦で中々上手くいかなった人も、ぜひ参考にしてみてください。
シャッタースピードやF値など、設定要素そのものがイマイチ分からない人は、下記記事からチェックするのがおすすめです!


だいき
カメラ歴10年の写真大好きマン
- 362日間旅をして全国の絶景を撮影
- 環境省×東京カメラ部フォトコン入賞
- Nikon&FUJIFILMのカメラを愛用
カメラ設定に初心者がハードルを感じる理由


なぜ、カメラの設定は難しく感じやすいのか、その理由は大きく2つです。
- 調整する要素がたくさんあって複雑そう
- シーンによって設定を変えるのが大変そう
このようなイメージから「とりあえずオートモードで撮っておけばいいや」と、カメラ設定を後回しにしている人も多いのではないでしょうか。



初心者のときの僕が、まさにそれだった!
しかし、実際のカメラ設定は、イメージほど難しいものではありません。
設定時のステップを1つずつ分解して考えれば、意外にもやることはシンプルです。



一気に全てを理解しようとしないことが、攻略のポイント!
自分の思い通りにカメラ設定を使いこなせるようになると、写真表現の幅がぐんっと広がります。
何より、写真を撮る楽しさが格段に上がりますよ!
早速次の章から、具体的なカメラ設定のステップをチェックしていきましょう。
どんなシーンでも基本はこれ!カメラ設定を決める3ステップ


この章では、カメラ設定を決める3つのステップを紹介します。
シーンを問わず基本的な流れは共通なので、しっかりポイントを押さえていきましょう。



1ステップずつ、詳しく解説していくよ!
ステップ①|被写体やシーンに合わせて撮影モードを選ぶ


カメラ設定のファーストステップは、撮影モードを選ぶこと。
撮影モードは、自分で決める設定と、カメラが決めてくれる設定の範囲を決めるものです。
次のような基準で、被写体やシーンに合わせて選びます。
- テンポ良く撮りたいとき:
プログラムオートモード(P) - ボケ感をコントロールしたいとき:
絞り優先モード(A/Av) - ブレ具合をコントロールしたいとき:
シャッタースピード優先モード(S/Tv) - 細かい設定が必要なとき:
マニュアルモード(M)
撮影モードの選択は、いわばカメラ設定の方向性を決めることです。
最初に「何を優先して写真を撮るか」を決めておけば、自然と次にやることが見えてきて、スムーズに設定を進められます。



設定途中で迷うことも少なくなるよ!
各撮影モードの特徴や使い分けについては、以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください!


ステップ②|シャッタースピードまたはF値を優先して決める


次のステップでは、シャッタースピードまたはF値のどちらかを優先して決めます。



SSとF値は、写真の印象を左右する重要なポイントだよ!
「どんな写真に仕上げたいか」を基準に、優先順位を判断しましょう。
基本的には、ステップ①で決めた方向性に合わせて判断すればOKです。
- 動体をピタッと止めて写したいとき
- 動体をブレさせて躍動感を出したいとき
シャッタースピード▶︎F値
- 被写体の背景をぼかしたいとき
- 写真全体をくっきり写したいとき
F値▶︎シャッタースピード
シャッタースピードとF値を調整するときのポイントは、設定途中に試し撮りを行うことです。



慣れないうちは、数値をいじったら撮るぐらいの勢いで◎!
くり返し試し撮りをすることで、理想の仕上がりに近づけやすいのはもちろん、設定感覚を身につけるトレーニングにもなります。
ステップ③|ISO感度で足りない明るさを補う


最後のステップでは、写真の明るさを補うために、ISO感度を調整します。
ISO感度を調整するときは、最小値から少しずつ上げていくのが基本です。
ステップ②と同様に、小まめに試し撮りを行いながら微調整していきましょう。



撮った写真を見ながら、理想の明るさに近づけていくよ!
ISO感度の注意点は、数値を上げるほどノイズが強くなること。
必要以上に上げすぎず、できるだけ小さく抑えることを意識してみてください。
ここまでの3ステップで、写真の明るさや表現を決めるカメラ設定の流れは完成です。
次の章では、写真の印象や色味を整える「露出補正」と「ホワイトバランス」について、かんたんに解説します。
写真を整える「露出補正」と「ホワイトバランス」の役割


基本の3ステップで撮影した写真は、露出補正とホワイトバランスによって、仕上がりをさらに整えることができます。
この2つの設定要素の役割は、次のとおり。
露出補正:3ステップで決まった明るさを基準に、写真の印象(明るめ・暗め)を整える


ホワイトバランス:写真の色味を調整する





3ステップで完成した写真に、トッピングを加えるイメージ!
あくまで「整える」設定要素なので、最初から無理して調整する必要はありません。
まずは、基本の3ステップに慣れることを優先して、余裕が出てきてから操作してみましょう。
迷ったときに便利!7つのシーン別カメラ設定テンプレ


カメラ設定のステップをバッチリ覚えても、慣れないうちは迷ってしまうことも多いでしょう。



最初は、迷うのが当たり前だから安心して!
そこで本章では、よくある7つのシーンをピックアップ。シーン毎に、そのまま使えるカメラ設定テンプレをまとめました。
- シーン①|背景をぼかすポートレート撮影
- シーン②|全体をくっきり写す風景撮影
- シーン③|明るい室内でおしゃれに小物撮影
- シーン④|テンポ良く撮影する旅行スナップ
- シーン⑤|動く被写体をピタッと止めて撮影
- シーン⑥|暗い場所での手持ち撮影
- シーン⑦|三脚を使った夜景撮影
1つずつ紹介するので、撮影機会が多いシーンや、今後撮ってみたいシーンから注目してチェックしてみてください!
シーン①|背景をぼかすポートレート撮影


モード:絞り優先(A/Av)
SS:自動調整(目安:1/125秒より速く)
F:F2.8以下
ISO:最小値から少しずつアップ
このシーンのポイントは、被写体の背景をぼかすことです。
絞り優先モードを選んだうえで、F値を小さく設定し、ボケ感を強調しましょう。



シャッタースピードは自動調整だけど、暗い環境では要注意!
手ブレをしっかり抑えるためには、1/125秒より速くなるように、ISO感度を上げて調整します。
慣れないうちは、最小値(ISO100前後)から少しずつ上げていくのがおすすめです。
シーン②|全体をくっきり写す風景撮影


モード:絞り優先(A/Av)
SS:自動調整(目安:1/125秒より速く)
F:F8〜11
ISO:ISO100〜400
風景を手前から奥までくっきり写すためには、F値のコントロールが重要です。
絞り優先モードを選択して、全体にピントが合うようにF8〜11程度に設定しましょう。
ISO感度は、シャッタースピード(自動調整)が1/125秒より速くなるまで上げることで、しっかり手ブレを抑えられます。



晴れならISO100〜200、くもりならISO200〜400程度を基準にするといいよ!
シーン③|明るい室内でおしゃれに小物撮影


モード:絞り優先(A/Av)
SS:自動調整(目安:1/125秒より速く)
F:F2〜4
ISO:ISO400〜800
このシーンでは、主役となる小物を引き立たせるのがポイントです。
絞り優先モードでF値を小さめに設定して、好みのボケ感になるように調整しましょう。
ただし、小さいF値では、主役の一部にしかピントが合わないこともあります。
主役全体にしっかりピントを合わせたいときは、F5.6〜11程度まで上げるのがおすすめです。



たとえば、商品撮影とか!
明るい室内とはいえ、屋外に比べて光量は限られます。
ISO感度は、最初からISO400程度まで上げておき、仕上がりに合わせて微調整しましょう。
シーン④|テンポ良く撮影する旅行スナップ


モード:絞り優先(A/Av)
SS:自動調整(目安:1/125秒より速く)
F:F2.8〜5.6
ISO:最小値から少しずつアップ
テンポ良く撮りたい旅行スナップは、絞り優先モードを使い、はじめにF値を固定しておきましょう。
具体的には、F2.8〜5.6程度に固定しておくのがポイントです。



適度なボケ感で、自然な雰囲気の写真に仕上がるよ!
次に、手ブレをしっかり抑えるために、シャッタースピード(自動調整)が1/125秒より速くなるまで、ISO感度を上げます。
設定を気にせず撮影に集中したいときは、ISO感度自体をオートにするのもおすすめです。
シーン⑤|動く被写体をピタッと止めて撮影


モード:シャッタースピード優先(S/Tv)
SS:1/500秒より速く
F:自動調整(基本気にしなくてOK)
ISO:ISO800〜3200
動く被写体をブレなく撮影するためには、シャッタースピードを1/500秒より速くするのがおすすめです。
シャッタースピードを速めた分、写真が暗くなりやすいので、ISO感度は最初から高めに設定しておきましょう。
それでも写真が暗い場合は、少しずつ数値を上げながら微調整を行います。



自動調整のF値についても、1つ補足しておくよ。
動く被写体にピントを合わせやすくするには、F値を小さくしすぎないのがポイント!
ISO感度を上げて写真を明るくすることで、結果的にF値も上がりやすく、ピント合わせが楽になります。
シーン⑥|暗い場所での手持ち撮影


モード:シャッタースピード優先(S/Tv)
SS:1/(焦点距離)秒より速く
F:自動調整(基本気にしなくてOK)
ISO:ISO800〜3200
「暗い場所」かつ「手持ち」という条件を踏まえると、優先すべきはシャッタースピードです。
手ブレを防ぎつつ、できるだけ多くの光量を取り込むために、シャッタースピードをギリギリまで遅く設定します。
具体的な目安は、1/(焦点距離)秒です。



焦点距離が50mmなら、1/50秒が目安になるよ。
光量が少ないシーンなので、ISO感度は最初から高めに設定しておきます。
それでも明るさが足りない場合は、さらに数値を上げましょう。
シーン⑦|三脚を使った夜景撮影


モード:マニュアル(M)
SS:1秒より遅く
F:F8〜11
ISO:ISO100〜400
このシーンでは、設定を細かく調整するためにマニュアルモードを使います。
はじめに、夜景全体をくっきり写すために、F値をF8〜11程度に設定しましょう。
シャッタースピードは、夜景の光量によって変える必要があります。
最初は1秒に設定して、写真の明るさが足りなければさらに遅くしていきます。



三脚を使う場合、手ブレは気にしなくてOK!
ISO感度は最小値寄りに設定して、ノイズを抑えるのがポイントです。
カメラ設定時によくある失敗と対処法


最後に、カメラ設定時によくある失敗と対処法をセットで、5つまとめて紹介します。
①シャッタースピードが遅すぎる
シャッタースピードが遅すぎると、手のわずかな動きだけでも写真がブレてしまいます(※三脚使用時は除く)。



特に、シャッタースピードが自動調整のときに起こりがち。
最低限、シャッタースピードが「1/(焦点距離)秒」より速くなるように意識しておきましょう。
②F値の設定が極端すぎる
F値は、小さすぎるとピント合わせが難しく、大きすぎると画質が低下する特徴があります。
つまり「ぼかしたいからF値は最小」「くっきりさせたいからF値は最大」と、極端に設定するのはNG。
テンプレを参考に、シーンに合わせた調整を行いましょう。
③ISO感度を上げすぎる
ISO感度は、上げれば上げるほどノイズが強くなるため、必要最低限に抑えるのが基本です。
写真が暗いとき、ISO感度だけで明るさを補おうとするのはNG。
まずは、シャッタースピードとF値を見直し、それでも明るさが足りないときにISO感度を調整しましょう。
④試し撮りをしない
カメラ設定で悩んだとき、頭の中だけで考えすぎると、ますます混乱して解決しにくいです。
デジタルカメラは、何度でも撮り直しが効くので、設定途中でもたくさん試し撮りを行いましょう。



写真を見ながら、少しずつ設定を調整しよう!
⑤いっぺんにコントロールしようとする
カメラ設定をいっぺんにコントロールしようとすると、ほぼ確実に迷子になります。
なにより大切なのは、優先順位を付けて1つずつステップを進めていくことです。



なんとなくの感覚だけで調整するのもNG。
最初は、3ステップとテンプレをくり返し使いながら、少しずつカメラ設定の理屈や感覚を掴んでいきましょう。
まとめ|3ステップ&テンプレを使ってカメラ設定に挑戦してみよう!


この記事では、カメラ設定を決める3ステップと、7つのシーン別テンプレを紹介しました。



もう一度、3ステップをおさらいしておこう!
カメラ設定の基本的な流れは、撮影シーンや撮影者のレベルを問わず共通です。
これからカメラ設定をマスターしたい人は、1つ1つのステップを着実にこなせるように、くり返し実践していきましょう。



テンプレをまとめた一覧表も、ぜひ活用してね!


まずは、よく撮影するシーンのテンプレを1つ選び、カメラ設定に触れることから始めてみてください!








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